PCR検査が100%の正診率であれば問題は無いのですが、不必要に検査をしたばっかりに、
現地でいろんな混乱が起きています。
新型コロナウイルスのPCR検査を誰にすべきか?
日本方式のメリット・デメリットについてまとめました。
1)偽陰性(ぎいんせい)
発熱症状のある感染患者でも検査の結果で「陰性」となること。
えええっつ、そんなことあるの?と驚く人いますが、
現在約2割くらいの確率でおきています。
この場合、検査の感度は80%になります・・・その程度の検査なんです。
インフルエンザの検査でも良くあることですね。
本当は陽性患者なので自宅で静養すべきなのに、検査で「陰性」と診断されたので、
あー良かったと胸をなでおろして、翌日から電車に乗り、会社へ出勤し、
外食に出かけ、感染を広めることになる。
こんなことなら、検査を受けずに自宅でじっとしておいてくれたら良かったのに、ということ
2)疑陽性(ぎようせい)
症状もなく健康体なのに、"不安だから調べてほしい"と本人が希望して検査を受けた結果、
本来陰性なのに、たまたま検査結果で「陽性」と診断されてしまうこと。
えっつ、そんなことってあるんですか?・・・あります、それが疑陽性・・・数%
本当は健康なのに、隔離され感染者と同じ場所にいるので、そのうち
感染してしまい、本当の患者になってしまう。
検査を受けに行かなければ、感染も隔離もなかったのに、というパターン。
さすがに、今の日本にはこのパターンはないが、韓国やイタリアでは問題となっています。
健康な人が、入院ベッドを占領し、貴重な医療資源を消費するので、
本当に必要な重症者の対応が手薄になる。医療崩壊の一因。
何でもかんでも検査すれば良い、というわけでもないですね。
PCR検査の特異度(病気でない人をちゃんと陰性と診断する能力)は100%ではありません。
不安よりも安全を優先させましょう。
3)院内感染、院外感染・・・"病気をもらいに病院へ"
健康な人が検査を受けに病院にいくと、そこで感染者からウイルスをもらうこと。
病院にいかなければ健康だったのに、病気をもらいにわざわざ病院に行った、ということになります。
ウイルス検査をドライブスルーにしても、(ある国のように)検査者が手袋も変えずに流れ作業のように検体採取をしてしまうと、流れ作業のように健康な人へウイルスを移す様な事になりかねない。
不要な検査目的の受診が結果として感染拡大の一因になるパターン。
というわけで、今の日本では幸いなことに上記1)2)3)が少なく、医療崩壊を免れているのが現状。
何でもかんでも検査すればよい、ということにはなりません・・・今のコロナウイルスPCRの正診率は良くて7割ていど。
大腸ファイバーや肺がんのCT検査等(たぶん正診率99%以上)とは比べ物にならないくらいお粗末な代物です。
検査をうけることのデメリットを知っておく必要があります。
早期発見早期治療が大切だ、という人もいますが・・・発見しても治療法がありません。自宅にいることが一番社会のためになります。
今のPCR検査は万能ではない、時に危険性すらある、という認識です。
きちんと周知・報道して、国民の誤解を解いてあげることも行政やメディアの仕事。
イタリアでのコロナウイルスの感染が止まりません。
政府は緊急事態宣言を出して感染拡大を封じ込めようと必死です。
ちょうど1年前の3月、中国の経済圏構想「一帯一路」にG7として初めて正式に参加表明し覚書を締結。
ジェノバ港を中国資本に提供することを承認し、中国本土から欧州への足掛かりとなるハブ港が誕生しました。
近年、中国企業はインテルやACミランなどを傘下に収めており、北イタリアにある綺羅星輝く一流の高級ファッションブランドの下請け工場は次々と中国資本によって買い取られ、中国本土からは30万人をこえる労働者が次々と移住定住しています。
急増した中国人村の治安維持のために、中国籍の警察官が北イタリアの地方都市に公務員として採用され、中国人による警察権が日常的に行使されています。
北イタリアは中国との交流密度が高く、春節の時期に中国人労働者やその家族が大移動し、さらに中国からの大量の観光客の往来もあり、今回の混乱が生じたものと考えられます。
EUの中では財政緊縮政策を続けてきたために医療資源がソフト・ハードともに少なく、ラテン系の気ままで楽天的な国民性、ハグやキスが日常的な生活スタイルとも相まって感染拡大を後押しした形となり、むしろ気の毒な気さえします。
一方、ドイツは世界有数の工業国として財源が豊富で、医療機関の充実ぶりは質・量ともにEUで最高レベル。国民や公務員の規律も日本に匹敵するくらいの最高レベル。その結果、感染者に対する死亡率は驚くほど低く保たれています。
狭いエリアに多くの国と人種と歴史が重なり、混沌としつつも魅力的な欧州が一日も早く感染終息をするのを祈るばかりです。
ってか、日本は大丈夫なのか?
武漢を訪れた習近平主席が国内での感染終息宣言を出した翌日、
WHOがパンデミックを宣言しました。
絶妙のタイミング
中国発新型コロナウイルスが爆発的に拡がり(日本を除く)米国・台湾・豪州などの
近隣諸国が感染拡大を恐れて中国からの入国拒否を決めてから40日遅れです。
い・ま・さ・ら?
この間、春節の観光客を大量に受け入れた日本と欧州の現状は・・・みての通り
あなた中国政府のスポークスマンですか?
世界の人の健康を守るのが仕事なんじゃ?
というわけで、参加を予定していた欧州静脈学会から昨日正式に
学会延期を知らせるメールが届きました。
1年後の6月24-26日に同じ場所で開催するとのことです。
パンデミック宣言がいつ解除されるかは不明ですが、7月開催予定の
国際的なスポーツ大会が東京で開催される可能性は・・・微妙な感じになってきました。
1年後に同じ場所で開催するのも一案。
終息しないウイルス感染症はない、というのがこれまでの定説
中国政府の発表では、感染者数は頭落ちで感染はピークアウトしつつあるとのことである(Figure左)・・・真偽不明・・・右肩下がりがきれいすぎる、まるで作ったみたい、いかにも感が否めない、このウイルス感染はインフルエンザの様に夏になったら消える性格のものではないはずだが
一方、経時的に感染者累積数を対数グラフで見てみると、イタリア・フランス・ドイツ・スペイン・イギリス・米国などの欧米の先進諸国の伸び率に比べると、最近3週間の日本の感染者数の伸び方は緩やかである(Figure右)・・・ふむふむこの数字はreliableかも
島国としての地理的優位性、国民性や民度の高さ・・・悪くないデータと考えてよいのでは。
序盤かろうじて何とかしのいでいる感じ。
でも油断禁物。
中国武漢で発生した新型コロナウイルスの感染が世界規模で広がっています。
日本では学校が休校になり大相撲やプロ野球も無観客試合になりました。
身近なところでは・・・
3月8日出発予定のUAEドバイへの研修旅行キャンセル
3月の心臓血管外科学会が8月に延期
4月の外科学会も8月に延期が決定
5月の血管外科学会、6月の静脈学会なども開催について中止or延期の可能性もあるとのことです。
6月24日からのハンガリーでの欧州静脈学会も、参加は難しくなるかもしれません?
2月に予定されていた横島イチゴマラソンは開催中止になり、本日参加賞のイチゴジャムが送られてきました。
3月の小郡ハーフも中止が決定
4月の宮崎シーガイアハーフ、5月のえびの京町ハーフなども・・・中止になるかも?
医師会主催の多くの講演会、九州厚生局主催の説明会なども軒並み中止が決定です
円高が進行し、株価は急落、日本だけでなく世界全体の社会生活や経済活動に暗雲が立ち込めています。
ヨーロッパやアメリカ大陸へと感染拡大は止まりそうにありません。
人災ともいわれているウイルスおそるべしです。
ウイルス感染が蔓延期に入って安倍首相からは飲み会自粛の要請が出る中、
近場でささやかなお祝いの会を開きました。
10年目でオペ7000例のお祝いです。
一例一例を丁寧に治療してきた積み重ねの結果です。
この姿勢は今後も貫きたいと思います。
いつもサポートしてくれるスタッフにこの場を借りて感謝申し上げます。
週末は子供のお祝いでした。
富山からお見えになったお客様との会食の席でビールを注文したところ、
なんと珍しいラベルのビールを出してもらいました(右)。
「ラッキーえびす」と呼ばれているそうです。
松葉さん当日祝宴ときいてラッキーえびすをキープしておいてくれたとのこと。
有難いです感謝です。
いろんなご縁で世の中と繋がっており、織りなす縁を大切にしていきたいと思います。
1月23日、春節を目前に武漢が閉鎖され、中国政府が首都北京防衛に舵を切った日から約一ヵ月が経ちました。
武漢閉鎖の1週間後、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、シンガポールなどの先進各国が軒並み中国からの入国を拒否する中、約70万人の中国人観光客が日本を訪れ旧正月の休暇を楽しみました。
新型肺炎ウイルスが「人から人へ感染する」という危険情報の収集や分析は各国政府それぞれなのでしょうが・・・
現在、残念な状況になっています。
日本政府には正確な情報が入って来なかったのでしょうか?
それはなかろう・・・と思いますが
私自身の身近なところでは、週末のマラソン大会が中止になり、招待を受けていたドバイ視察がキャンセルになりました。3月以降の学会も開催が危ぶまれています。
国内各地でのマラソンやコンサートなど様々なイベントも相次いで自粛され、入学試験や卒業式・入学式などにも影響が出る可能性があり、経済的にも社会的にも今後相当なダメージが予想されます。
インバウンド(外国人観光客)も大事でしょうが、われわれ日本人一人一人の日々の暮らしはもっと大事です。
何故、官邸は判断ミスをしたのか?
この間、国会で野党は何をしていたのか?
メディアは連日クルーズ船に掛かりっきりです。
一人でも亡くなる人少なかれと願っています。
スタートからフィニッシュまでずーっと雨でした。
横風も強く、去年の東京マラソンを思い出しました。
道中、熊日30Kロードレースの折り返しランナーたちとすれ違うのですが、
今年は白いHONDAのユニフォームを着た設楽悠太選手とすれ違いました。
ぶっちぎりのトップ、オーラ半端ない。
彼とは2年前の東京でもすれ違いっており、その時は日本新で一億円ゲット。
2週間後の東京での走りに期待したいです。
さて、大雨と強風と右肩下がりの気温のため、南国九州の参加者には過酷な大会となりました。
あちこちで、低体温と思われる症状でうずくまって動けないランナーを見かけました。
救急車のサイレンもけたたましく、Medical Teamは大忙しだったと思います。
今季のフルはこれにて終了。
また来年も走れるように準備と精進ですね。