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文化の日

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秋晴れのすがすがしい一日でした。
近場の立田山を散策しましたが、紅葉にはまだ早いようです。
どんぐりは豊作でした。

南斜面を下り、久しぶりに母校キャンパスに立ち寄りました。
しばしグラウンド(武夫原)でラグビーの練習を見てましたが、
よくもあんなしんどいスポーツを6年間も続けたものだと
初老の外科医は思うのでした。

写真は五高記念館
http://www.goko.kumamoto-u.ac.jp/index.html

あの夏目漱石や嘉納治五郎、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)などが
教鞭をとっていたという赤レンガの旧本館で、若き日の池田勇人や佐藤栄作も学んだ所です。
国の重要文化財に指定されており、旧制第五高等学校の博物館として現在も機能しています。
週末も開館されており、当時の教室や学生寮の様子や五高の歴史などが見学できます。

今日は文化の日・・・ちなみに明治天皇の誕生日・・・でした。

  • 2010年11月03日(水)19時07分

OVER 80

当院では、80歳を超えた方でも日帰り手術を受けられます。
開院以来8名の方に日帰りストリッピング手術を行いました。
全体の約4%に相当し、最高齢は87歳の男性です。
手術後は皆さん歩いて帰宅され、経過は良好の様です。

ストリッピング手術を受ける理由は患者さんによりそれぞれですが・・・
「夏は半ズボンを穿きたい」とか「もう一度スカートを穿いて外出したい」とか
「孫と温泉に行ってきれいな足を見せたい」とかもあり様々です。

日常生活を自立した状態で普通に送ることができ、
病気や手術の説明を充分に理解できる方であれば、
たとえ年齢が80歳を過ぎても手術は可能です。

むしろ、慣れない入院生活を強いられ手術治療を受けるよりは、
2時間前後の在院時間で日帰り手術を受けて、
自分の足で歩いて住み慣れた自宅に戻るほうが
高齢者にとっては安心安全な部分もあるのではないか,
と最近は感じています。

人生の大先輩達からのご希望に出来るだけお答えできるよう、
プロとして更なる精進を続けたいと思います。

  • 2010年10月13日(水)13時20分

観月会

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クリニック開院直後ということもあり夏休みも無くぶっ通しで仕事を続けてしまいました。

がんばってくれているスタッフと一緒に中秋の名月を肴にビールを飲もうと月見の宴を企画しました。
満月から2日経っており月の出が遅くやきもきしましたが待望の十七夜を湖上から拝むことができました。
(宴会に夢中で名月をカメラにおさめることを忘れてしまいましたが・・・)

ここ江津湖は神水・砂取・水前寺で育った自分にとって川遊びや魚釣りを覚えた懐かしい場所です。
久しぶりに仕事仲間や友人と楽しい時間を過ごす事ができました。
記録的猛暑も去っていよいよ実りの秋を迎えます。
また明日から仕事に集中したいと思います。

  • 2010年09月26日(日)10時00分

第170回熊本外科集談会

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下肢静脈瘤のDay Surgeryを始めて以来、年に何度かは学会報告をするように心掛けています。
昨日は母校主催の講演会での発表でした。会場には出身教室の教授や同門会会長などの重鎮の顔も見え、内輪の県内集会といえども先輩諸氏の前での発表はいつもながら緊張します。

自分が情熱を傾けている毎日の仕事を客観的にまとめる作業は大切です。
また、そのプレゼンを多くの人に聞いてもらい質問や批判を受ける機会も必要だと思います。
他流試合をしないと剣術修行の腕が向上しないのと同じ理屈です。

昨日はインビジグリップ31例の使用経験についての講演でしたが、
学術的批評に耐えられる様、クオリティの高い仕事を続けるためにも、常に新しい事に今後もトライしていきたいと思います。

  • 2010年09月12日(日)06時56分

女性セブン 9月16日号

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これまで、私の人生とは全く縁のなかった「あの」女性セブンに登場しました。
おまけに表紙は「あの」Junsu,Jejung,Yuchun(らしい)

日本静脈学会の岩井武尚理事長が特別寄稿されている
医療特集「女性のための下肢静脈瘤治療」のなかの記事です。

にっこり笑った顔写真つきというのが我ながら笑えます。
ポーカーフェイスで心臓大血管の手術をしていた大学病院時代からは想像もつかない位の飛躍です。
人生何が起こるかわかりません。

  • 2010年09月04日(土)13時20分

日帰り手術の限界

入院ができない人にとって、日帰り手術のメリットは計り知れないものがあります。
それ以外にも、手術直後から歩ける、食事ができるというメリットもあります。
また入院費用がかからないため、従来の方法に比べて経済的にも負担の少ない治療法です。

開院以来、多くの患者さんが日帰り手術を希望して来院されます。しかし、どうしても熊本血管外科クリニックでの日帰り治療が困難なケースもときに遭遇します。

1)感染性の活動性皮膚潰瘍があり、すぐに皮膚科や形成外科と連携して入院治療を開始しなければならない症例
2)両側病変があり一日での両側同時手術をどうしてもと強く希望される場合
3)他院での術後再発例で、予定手術時間がゆうに2時間をこえることが予想される複雑で難易度の高い症例
4)日帰り手術に対して不安が強い方、また入院治療を強く希望される方など

開院して4ヶ月目になりますが、これまでに約5%に相当する患者さんが、上記1)~4)の理由で日帰り手術を避けたほうが良いケースと思われました。
逆に言うと、下肢静脈瘤の9割以上の患者さんは日帰り治療が可能である、ともいえます。

下肢静脈瘤そのものは良性の疾患で、大部分はゆっくりしたスピードで進行することが多く、どのような治療法を選択するかは、医師やご家族と充分話し合って最も良い方法を選ぶのが良いと思います。

メリットの多い日帰り手術ですが、その特性を充分ふまえてこれからも安全第一で診療したいと思います。

  • 2010年08月27日(金)12時54分

ハワイアンを聴きながら /ALOHA HEAVEN

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手術中は音楽CDを流すようにしています。患者さんも私たちスタッフも過度の緊張は禁物です。
今の時期はハワイアンがぴったしですね。

手術前のオリエンテーションでは、患者さんお気に入りのCDを持ってきていただくようにお話しています。
つい先日は「福山雅治」を約一時間拝聴させていただきました。
手術室に入室して退室までがちょうどCD一枚分に相当します。
患者さんのお好みの音楽と出会えるのもこの仕事の楽しみの一つになりました。

冬はどうしましょう?
ハワイアンは違うか? クリスマスキャロル? ロシア民謡?

  • 2010年08月19日(木)08時16分

暑中お見舞い申し上げます

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 本格的な夏の暑さに小生多少バテ気味ですが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じ上げます。
暑中お見舞いを申し上げます。

 クリニックで不定期に発刊しておりますKVC News Letter Vol.2 (8月号)をpdf file の形でupします。

 本日で開院満3ヶ月です。ヨチヨチ歩きで試行錯誤の毎日ですが、下肢静脈瘤の専門クリニックとして最高のクオリティを追い求めたいと思います。今後ともよろしくご意見ご指導をお願い申し上げます。

  • 2010年08月06日(金)17時30分

「職人さん」のはなし

 一般に「医師の仕事」は白衣を着てネクタイを締めて病院の中で知的なサービスを提供するというイメージからホワイトカラーに分類されるようです。

 一方「外科医の仕事」は頭脳だけでなく体や手や指といった肉体を駆使して汗をかきながら労働をするというブルーカラー的側面があるのではないかと常々思っております。

 自分自身では「医師」という面と「職人」という部分と両方の立場を毎日交互に繰り返しながら仕事をしている感じです。特に外科医の職人性という面には密かな誇りを感じています。いつでもどんな状況でも最良の結果を出すために、過去の経験と最新の知見をもとに工程を組み立て、粛々と施工していくというスタイルが好きです。

 職人といえば宮大工、時計職人、お寿司屋さんなどが頭に浮かびます。手に職をつけて技術を向上させるためには、若いころから長年修行を続けて下積みの苦労を重ねる必要があります。その結果「棟梁」や「大将」と呼ばれるようになります。その道を極めた暁には「名人」「名工」「匠」とか「マイスター」などの称号をもって多くの人にリスペクトされるという世界です。こだわりと研鑽が誇りと実績につながる職人ワールド・・・いいですね。憧れます。

 芸術家が天才肌の気まぐれ気質だとすると、職人はそれとは対照的にいつでもどんな状況でも、ある一定の成果を毎回きちんと出すことのできるプロフェッショナルだといえます。地味な存在だけれども信頼と結果を担保できるいぶし銀タイプの玄人「職人」外科医・・・を目指して今後も精進したいと思います。

  • 2010年07月26日(月)12時42分

うっ滞性皮膚炎

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重症の下肢静脈瘤では皮膚病変が出現します。静脈弁不全のために心臓へ血液が戻りにくくなり皮膚の循環障害が生じるためです。

特徴は下腿1/3以下に円形紅班、湿疹、痒み、色素沈着、肥厚などの皮膚炎症状が現れ、さらに重症化してくると出血や潰瘍形成といった皮膚の壊死所見が加わります。

うっ滞性皮膚炎が長期化すると皮膚組織の繊維化により皮が厚くなってしまうため、それまで目立っていた静脈瘤が見えにくくなり、皮膚科専門医でも静脈瘤によるうっ滞性皮膚炎の診断を間違ってしまうことがあるそうです。

患者さんの中には皮膚炎が治らずにいくつかの病院を渡り歩いて、最後に訪れた有能な皮膚科医から静脈瘤を指摘され、血管外科へコンサルトされるというケースもあります。名医に出会うと病気が治るという図式ですね。

皮膚炎や潰瘍が難治性の場合には「血流障害が背景にあるかもしれない」という視点が大切だと思われます。原因を取り除くことが治療の原則だからです。確定診断のためには臨床経験豊富な血管外科専門医を受診し超音波検査を受けられると良いと思います。

(患者さんの許可を得て写真を掲載しました。)

  • 2010年07月12日(月)12時10分

師匠の本

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日本語で書かれた下肢静脈瘤の教科書は残念ながら古い内容のものが多く、ものすごいスピードで進化している日帰り手術について実際の診療に役に立つ充分な記載を見出すことは困難な状況です。

私が勝手に師匠とよんで師事しているお茶ノ水血管外科クリニックの広川博士の本を紹介します。
この本は特に下肢静脈の超音波検査に関する具体的な記述がすばらしく、これまで下肢静脈瘤の超音波診断に関して満足すべき成書が少ないわが国にあって、臨床の現場に即した充実した内容が秀逸です。

日帰りストリッピング手術を行う外科医は、自分自身の手でエコープローベを持ったほうが良いという私自身のこだわりがあり、熊本血管外科クリニックを開業してからは全例自分自身の手で下肢静脈の超音波検査をしています。エコー検査をしながら、アプローチや切除範囲など実際の手術の方法を組み立てているわけです。

今回紹介したこの本は、私にとって毎日の診療の指標となる貴重な座右の書のひとつです。

  • 2010年06月26日(土)12時13分

第30回日本静脈学会総会(宮崎)

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6月17,18日に宮崎市で開催された第30回日本静脈学会に参加してきました。久しぶりに以前見学でお世話になったお師匠さんたちと再会し、日帰り手術を志した若いころ(?)を思い出しました。

この世界のトップレベルのDR達は、単に症例数が多いとか手術が早くて上手いというだけでなく、名手としての明るい感性やセンスに溢れているのが共通した魅力です。各人の豊かで繊細なパーソナリティが毎日の診療に投影されるのはある意味当然です。

少しでも憧れのトップハンドたちに近づきたいとの思いを胸に帰路に着きましたが、帰りの高速入口では口蹄疫対策のため雨の中車の消毒を受け、宮崎県の深刻な状況を身近に感じました。一日も早く事態が収束し穏やかな日常に戻れるよう神にも祈りたい気持ちです。

学会で吸収した多くの事を明日からの診療に生かしたいと思います。

  • 2010年06月18日(金)20時55分

立て看板完成しました

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来院される患者さんから、クリニックの場所がわかりづらい、看板を出したほうが良い、などのご意見が開院当初より寄せられておりました。

それならば、と相談にのってもらうのはクリニックの内外装全般をお願いしたリーテック九州の松本社長と岸本さんです。クリニックからのSOSにいつも迅速に対応してくれる頼りがいのあるお二人のご尽力で、このほど目出度く写真の看板が完成しました。

ブログでお披露目させていただきます。

  • 2010年06月10日(木)08時33分

熊大医局から時計を贈っていただきました

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熊本大学第一外科学教室から開院祝いの柱時計を贈っていただきました。第一外科は現・心臓血管外科学教室の前身で、私が大学を卒業後入局し20年間在籍した教室です。

この間3人の教授のもとで外科学の基本から学んだ言わば外科医としての故郷のような場所であり、今回の開院では川筋教授や国友准教授、森山医局長をはじめとする皆さんのご好意で開業医のシンボルとも言える時計をいただきました。

新しいクリニックに魂を注入してもらった感じです。初心を忘れずにこれからも努力精進をしなさい、そして患者さんを一人でも多く治療しなさい、という多くの同門の声が聞こえてくるような気がします。感謝の気持ちで一杯です。頑張ります。

  • 2010年05月21日(金)10時31分

月刊「くまもと経済」2010年5月号

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菊池中央病院時代から下肢静脈瘤の日帰り手術について取材に来てもらい記事にも取り上げてもらったことのある「くまもと経済」さんの取材記事がこのほど掲載されました。

私と”熊本の経済”は全く接点のない話なのですが、自分が信念を持って続けている仕事に注目してもらい大変光栄なことです。

少しでも多くの方に下肢静脈瘤の日帰り手術の存在を知ってもらうよう、これからも努力していこうと思います。

  • 2010年05月15日(土)12時30分

KVC News Letter 1号発刊

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熊本血管外科クリニックのニュースレターを作ってみました。
上記PDF ファイルを拡大してご覧ください。

ブログを熱心にチェックしていただいている方もいらっしゃると聞いて、
それならばと手作り新聞をアップしてみました。

息切れしない程度に不定期に発刊の予定です。

5月7日に熊日新聞の朝刊に取材記事が掲載され、5月8日には熊大の同門会総会で講演をしたりと、
できるだけ沢山の人に「下肢静脈瘤の日帰り治療」を知ってもらえるようにこれからも活動続けていきます。

  • 2010年05月10日(月)12時27分

開院しました!

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 満を持しての開院、と言いたいところですが昨日まで内装工事最終チェックや備品の買出しに夜中まで奔走しておりました。この6人に事務長兼カメラマン(嫁)の計7人でスタートします。

 開院を前にスタッフ一同相当緊張している様子ですが、一番ナーバスなのは私かもしれません。

 一例一例を丁寧に診察し、その人に最も適した治療法を説明し選択する。手術に際しては細心の注意を払って確実かつスピーディに施術する、という外科の基本を繰り返すのが私の仕事です。

 これまでの技術と経験の積み重ねの上に更に又新しい治療技術が進歩していくように、努力修行を怠りなく勤めたいと思っています。どうかこれからよろしくお願い申し上げます。ご指導ご助言もお願いします。

  • 2010年05月06日(木)09時26分

Team Varix +

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 3月末に菊池中央病院を退職した後も週2回のペースで手術に通っていました。来週からクリニック開院のため本日が最後のオペになりましたが、これまでチームとして一緒に仕事をしてきた仲間と離れるのは淋しい限りです。

 記念写真を撮ったりお花をもらったりと、3年前から日帰りストリッピング手術を共に育ててくれたTeam Varixの皆には感謝の気持ちで一杯です。彼らの熱意と好意をこれからの診療に生かすべく今後も精進すべし、と強く心に刻みました。

 長く外科医として手術をしてきましたが、仕事仲間の大切さや控えめな思いやりの有難さに思わず手を合わせたくなります。これまでのサポートに心から感謝します。

Thank you all Team Varix.

  • 2010年04月26日(月)17時24分

松本外科医院見学

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松本外科医院の松本孝一先生は私の下肢静脈瘤ストリッピング手術のお師匠さんです。3年前に手術の勉強に通わせていただいて以来、公私にわたり教えを請う大先輩です。

 ストリッピング手術6000例以上の経験は日本でもトップクラスであり、私の目標でもあります。教科書をいただいたり職員研修をさせてもらったりとお世話になりっぱなしですが、いつの日かご恩返しができればと思っています。

 昨日クリニックのスタッフと手術見学にお邪魔した際に、2年ぶりに一緒に手術をさせていただいた時の写真です。

  • 2010年04月21日(水)17時23分

ロゴマーク "HAPPY FOOT" について

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手術をした患者さん方から「手術は思ったより楽でした」「半分眠っていました、全然痛くなかった」「足が軽くなりました」「傷が小さくて嬉しい、スカートが履けます」「もっと早く治療すれば良かったです」などの声をかけてもらえるのが嬉しくて仕事を続けています。

 今行っている下肢静脈瘤の日帰り治療法は、患者さんや御家族だけでなく、私を含め医療スタッフや周りのみんながHAPPYな気持ちになります。

 少しでも多くの患者さんの足を "HAPPY FOOT" にしたいと思うようになり、今回独立開業を決意しました。 ロゴマークはそんな思いをFRcdsの田川さんに伝えてデザインしてもらったものです。

  • 2010年04月17日(土)17時41分
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